■はじめに
ゴヤールのバッグといえば、オープントートバッグである”サンルイ”が代表的なアイコンアイテムとして広く認知されているのではないでしょうか。
ヘリンボーンとブランドロゴが散りばめられたデザインと、軽くて持ち手が長い構造が特徴になっており、その独特なデザインと機能性によって、男女問わず人気のバッグです。
しかし、ゴヤールには”サンルイ”以外に人気のバッグが多数あります。
今回はゴヤールのバッグについて、広くご紹介していきます。
■ゴヤールとは
ゴヤールは1790年頃に”ピエール・マルタン”によって創業されました。
当時は旅行鞄のブランドとして「メゾン・マルタン」という名称で展開しており、1885年に事業を継承した”エドモン・ゴヤール”が自身の名を冠した「ゴヤール」としてブランド名を改めたといわれています。
その伝統は、創業時と変わらぬ場所に位置するメゾンによって受け継がれています。
■ゴヤールディンとは
1900年頃 4代目の社長のエドモン・ゴヤールによって考案されたデザインです。
ゴヤールディンの特徴は、大きくは以下の2つです。
① コットンと麻が織り込まれた水に強いキャンバス生地。
②特殊な技術により何層にも色を塗り重ね、独自の”Y”のイニシャルを型どったヘリンボーン柄のデザイン。
上記の特徴から、丈夫な生地とゴヤール独自のヘリンボーン柄が流行に左右されず、長く愛用できるという理由として多くの幅広い層から支持を得ています。
■入手困難なブランド ゴヤール
2021年時点で、日本国内の直営店舗数は東京、大阪、京都、名古屋で8店舗が展開されています。アメリカに次いで店舗数が多いことから、日本での販売に力を入れていることが伺えますが、どの都市にも展開されているわけでは決してありません。
また、ブランド公式の販路として、日本国内ではインターネット通販は行っていない為、新品を購入する場合は、限られた国内直営店に足を運ぶしかないことになります。
近くに直営店がない方は、インターネットでゴヤールを販売しているリユースショップなどを探してみてはいかがでしょうか?
新品以外にも、現在では手に入らない限定カラーや、お買い得な中古アイテムが見つかることもある為、オススメです。
■ゴヤールバッグの代名詞 サンルイ
サンルイについては、以前ご紹介させていただいた記事がございます。
情報を詳しく知りたい方はこちらの記事をぜひご覧ください。
今回はサンルイ以外の魅力的なアイテムを中心にご紹介させていただきます。
■注目バッグ アンジュ(ANJOU)
ゴヤールのバッグといえば”サンルイ”というイメージがありますが、数年前から注目を集めているバッグがあります。
それが”アンジュ(ANJOU)”です。
アンジュには以下の特徴があります。
アンジュの魅力
気分で表情を変えられるリバーシブル構造
表地と裏地をひっくり返すことができるリバーシブル構造になっており、その日の気分やコーディネイトによって表情を変えることができます。
用途に合わせて選ぶことができるサイズ展開
アンジュは3つのサイズで展開されており、用途に合わせてベストサイズを選ぶことができます。
サンルイでは展開がなくなってしまいましたが、小振りのミニサイズがあることも特徴です。
特別なトートバッグのコーディネイトができる
ゴヤールのアイコンバッグである”サンルイ”と比較すると、2016年に発売されたアンジュは、サンルイほど流通量は少ないといえます。
他の人と同じバッグには抵抗感があるという方にオススメです。
アンジュの構造
リバーシブル構造が特徴のアンジュ。その特徴について、詳しく紹介いたします。
表地
ゴヤールディンの総柄仕様となっており、特殊な技術により何層にも色を塗り重ね、深みを出しています。
裏地
上質なカーフレザーにブランドロゴがワンポイントで刻印されています。
そのシンプルなデザインは、ゴヤールディンとは異なった、高級感溢れる落ち着いた印象を与えてくれます。
付属品
内側にポケットが無いシンプルな構造ですが、付属品としてポーチがセットになっています。
大切な貴重品を入れる事もできる為、嬉しい付属品ですね。
サイズ展開
アンジュは3つのサイズ展開があり、用途によって使い分けることができます。
間口の横幅は、底幅から7㎝程度広がる逆台形になり、オープントートとして使いやすい構造になっています。
MINI: 底幅×縦×マチ(幅) :21㎝×20㎝×10㎝
PM: 底幅×縦×マチ(幅) :34㎝×26cm×14㎝
GM: 底幅×縦×マチ(幅) :39㎝×33㎝×19㎝
カラー展開
カラーは12色の展開となります。
他のアイテムと同様に、ブラックとブラック+ゴールドをベーシックカラーとして展開、それ以外のホワイト、グレーなどはスペシャルカラーとして展開しています。
スペシャルカラーの価格はベーシックカラーと比較して、約30%程度高く設定されています。
■ゴヤール 魅力的なバッグ8選
バラエティ豊かなゴヤールのバッグをご紹介致します。
サンルイ、アンジュ以外にも気になるバッグがあれば、ぜひチェックしてみてください。
アルトワ(ARTOIS)
アルトワは、ゴヤールのトートバッグの中でも珍しい、ファスナーが付いているモデルです。
オープントートでは、中にしまった貴重品が心配な方でも、安心してお使いいただけるデザインです。
ベラーラ(BELHARRA)
べラーラはサイドを折り込めば扇型からバケツ型へと形状が変わり、リバーシブルで使えるモデルです。
キャンバス地のデザインは、大きくあしらわれたロゴマークが特徴です。
ハーディ(HARDY)
マチ部分にパンチングされた、ブランドロゴと猫の顔が印象的なデザインです。
猫を入れて持ち運べるバッグのオーダー品として誕生したといわれており、マチ部分のパンチングも、空気を入れるための穴として施されていました。
現在は日常使いを目的としてデザインされています。
イザベル (ISABELLE)
2つマチの仕切りがある珍しい構造のトートバッグです。
かさばりやすいトートバッグですが、仕切りと付属品のポーチによって、スッキリ収納できます。
ベルシャス(BELLE CHASSE)
ベルシャスはゴヤールのキャンバストートの軽さは残しつつ、ビジネスバッグにもピッタリなスクエア型でスッキリとしたデザインです。
ロズリン(ROSELINE)
ロズリンはメンズライクなスクエア型トートバッグです。
リバーシブル構造になっており、キャンバス地には手描き風のシンボルマークがあしらわれています。
プリュメ ポーチ(PLUMET POUCHE)
斜め掛けで使える便利なポシェット型ウォレットです。
3つのポーチが合体したモデルでミニサイズで薄型ですが収納力があります。
フィジー(FIDJI)
三日月形のワンショルダーバッグです。軽くて持ちやすく、容量があるためたっぷり入ります。
ファスナーで開閉するモデルです。現在は廃盤のモデルの為、希少性があります。
最後に
流行に左右されず200年以上続くブランド、ゴヤール。
気になるアイテムがある方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。
出典:https://www.komehyo.co.jp/brand-note/article/2381